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title. project 3-16​ 『鐙』

date. 2021

city. Tokyo

type. 樂

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この茶碗のカタチの構想は、樂を焼き始めた2018年から温めていた。

​しかし成形して素焼きまでしても、中々本焼きをする所まで納得して進められるものは出来ていなかったのだ。

瀬戸黒の新しい形を作ろうというのが初めの動機であった。

理想とする瀬戸黒は桃山にある、いや寧ろ桃山にしかない。

ピッタリと肌についた、何とも言えぬ黒くて薄い釉。

地面につくほどの胴は、点前においては使いにくいかもしれない。

点前における必要な形と両立しようとした結果、この形となった。

飲むときは左手が抱え込む丸い腰と、右手が沿う裾広がりの壁。

実験性と実用性のバランスが取れたのではないかと判断してこの碗を焼成した。

やはり実験的な茶碗で人を選ぶかもしれないが、器を楽しんでやろうという気持ちがあれば中々面白い一碗ではなかろうか。

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