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title. project 3-2『叢雲』

date. 2018

city. Tokyo

type. 樂

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炭で焼く二碗目だった。

自分の手の形に合わせて、思い切り形作ることを覚え、場所によっては指の形がくっきり残っている。

山の岩肌を意識しているようなところもあり、ボコボコとしていたり筋が付けられているので、誰しもどこかしら持ち易いところがあるのではないだろうか。と、さも意図していたかのように書いたが、出来上がってはじめて、手の大きさや形の異なる飲み手の振る舞いを観て、気がついたことである。

基本的に、私は正面と飲み口を決めてつくっている。

その意図通りに飲んでいただければ勿論嬉しいのだが、手の大きさや形が各人で違う以上、ある種の冗長性をもたせることの大事さをこの茶碗で学んだ。

​実は、最初は光悦系の赤楽釉を調合して赤楽として焼いたのだが、溶けに不満があったのもあり二度焼きした結果、全体に還元がかかり、青緑黄赤が見られる謎の色の茶碗になった。

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