title. project 3-1『禿 写し』

はじめて炭で焼いた茶碗である。

ひとまず、樂茶碗を本格的に勉強するための習作として、初代長次郎の『禿』の写しを試みた。

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小ぶりな茶碗で、手にピタリと合う形になっており、基礎的な造形を学んだ。

はじめて鞴(ふいご)をふききって、真っ赤な茶碗を挟んで窯から出したときの達成感と出来上がりへの期待感は忘れられない。

 

「石！」という質感であり、水に浸しておくと写真のように茶味がかったしっとりとした色が出てくる。

​これ以降、色々と造形を工夫した茶碗をつくることになるが、この茶碗でお茶を飲むたびに、やっぱり茶碗はこの形だな、、と思う。

​千利休と長次郎は偉大である。