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title. project f-7『三樽蓋置』

date. 2022

city. Tokyo

type. 樂

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秋の夜長に、ワイナリーのドキュメンタリーを観ながら土を捏ねていた。

蓋置に、収穫を祝う俵をモチーフにしたものがある。

数は多くないが、三俵もあるらしい(後で気づいたことだが、中空の俵を3つ用意して繋げるのは大変である)。

秋の実りを祝う蓋置のモチーフとして、新酒を祝う気持ちを込めてワイン樽を採用した。

蓋は少し傾くが、遊びとして葡萄を正面の樽の上から提げた。

この葡萄の部分だけは、赤土の割合を増やした土を使っており、若干色が変わっている。

細かいこだわりとして、丸い留具と中央の栓は異なる作り方をしている。

それぞれの樽は整形後くり抜いてあり、水薬を軽くかけてある。

細かい砂撒きで焼成しており、綺麗な底面となっている。

​日本的な細かさで西洋のモチーフをつくっているので、変に悪目立ちすることなく、面白い茶事ができそうな道具である。

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